毎回同じ説明をしていた
Claude Codeを使い始めた頃、毎回こんな説明をしていた。
「自分はフリーランスSEで、Next.jsでWebアプリを作っています。日本語で回答してください。コメントは最小限にして、TypeScriptで書いてください」
毎回、だ。
新しいチャットを開くたびに、同じ前提情報を入力し直していた。これが地味にストレスだった。
CLAUDE.mdを知ってから、この手間がなくなった。
CLAUDE.mdとは何か
CLAUDE.mdは、プロジェクトのルートディレクトリに置く設定ファイルだ。
Claude Codeはプロジェクトを開いたとき、このファイルを自動で読み込む。ここに書いた内容が、すべての会話の「前提」になる。
つまり、一度書いておけば毎回の説明が不要になる。
ChatGPTやブラウザ版のClaudeにも「システムプロンプト」という概念があるが、CLAUDE.mdはプロジェクトのフォルダに置くファイルなので、プロジェクトごとに内容を切り替えられる点が異なる。
何を書くのか
たとえばこんな内容だ。
# プロジェクト概要
Next.js 15 App RouterでフリーランスSE向けのWebアプリを作っている。
GitHub Pagesで静的公開する。
# 技術スタック
- Next.js 15 / TypeScript / Tailwind CSS
- GitHub Pages(静的エクスポート)
- output: 'export' / basePath: '/blog' の設定済み
# コーディング規約
- 日本語でコメントを書く
- 不要なコメントは省略する
- コンポーネントはsrc/components/に置く
- 型は明示する(any禁止)
# 注意事項
- basePath: '/blog' の設定を崩さないこと
- Link コンポーネントには href のみ渡す(legacyBehavior不要)
- 外部リンクには rel="noopener noreferrer" を必ず付ける
これだけで、Claude Codeは毎回このコンテキストを持った状態で動いてくれる。
書くべき項目の一覧
CLAUDE.mdに書いておくと効果的な内容:
プロジェクト概要
- このプロジェクトが何をするものか
- 対象ユーザーは誰か
- ゴールは何か
技術スタック
- 使用しているフレームワーク・ライブラリのバージョン
- デプロイ先(GitHub Pages・Vercel等)
- 特殊な設定(basePath・output mode等)
コーディング規約
- 言語(TypeScript / JavaScript)
- コメントの言語(日本語 / 英語)
- ディレクトリ構成のルール
- 命名規則
禁止事項・注意事項
- 壊してほしくない設定
- 使用禁止のパターン
- 現場固有の制約
実際に効果を感じた場面
フリーランスSEとして複数のツールを並行して開発しているとき、CLAUDE.mdの効果を強く感じた。
プロジェクトが変わっても、それぞれのCLAUDE.mdに書いた内容をClaude Codeが把握してくれる。「このプロジェクトはbasePath付き」「あのプロジェクトはサーバーサイドOK」と、都度説明しなくていい。
特に業務終わりにちょっと作業するとき、前回の文脈を一から説明しなくていいのは大きい。10分しか作業時間がないとき、最初の5分を説明に使わなくて済む。
チーム開発でも使える
CLAUDE.mdはチーム開発でも有効だ。
コーディング規約・プロジェクトの背景・注意事項をCLAUDE.mdにまとめておくと、チームメンバーが同じ前提でClaude Codeを使えるようになる。「なぜこの書き方をするのか」の文脈をファイルで共有できる。
新しいメンバーが参加したときも、CLAUDE.mdを読めばプロジェクトの概要を把握しやすくなる。ドキュメントとしても機能する。
CLAUDE.mdを自動生成するツールを作った
CLAUDE.mdを手書きするのが面倒だったので、自動生成ツールを作った。
4ステップで質問に答えるだけで、プロジェクトに合ったCLAUDE.mdが自動で生成される。生成されたテキストをコピーして、プロジェクトルートに置くだけでいい。
このツール自体もClaude Codeで1日で作った。
フリーランスSEにCLAUDE.mdが刺さる理由
現場が変わるたびに、技術スタックも変わる。
JavaからGoへ、オンプレからAWSへ。案件ごとに前提が違う。
CLAUDE.mdがあれば、現場ごとのコンテキストをファイルに閉じ込めておける。案件Aのプロジェクトを開けば案件Aの前提で動く。案件Bなら案件Bの前提で動く。
「今日はどのプロジェクトだっけ」という切り替えコストが、ぐっと下がった。フリーランスSEのように複数の案件・プロジェクトを切り替える働き方では、特に効果が大きい。
まとめ
CLAUDE.mdはたった一つのファイルだ。でも、Claude Codeの使い勝手が大きく変わる。
- 毎回の説明が不要になる(プロジェクト前提を自動ロード)
- プロジェクトごとに前提を切り替えられる(複数案件に強い)
- チームで使えばコーディング規約の共有にもなる
- 新メンバーへの引き継ぎドキュメントにもなる
書き方に迷ったら自動生成ツールを使えばいい。まだ設定していないなら、今日作ってみてほしい。
Claude Code活用をさらに深めたい方へ
実践Claude Code入門(Amazon)
Claude CodeによるAI駆動開発入門(Amazon)