らがSEフリーランスSE × AIツール × Claude Code
インフラRHELLinuxサーバー構築

RHEL8/9を本番に入れる前に必ずやる初期設定10項目

2026-05-01

初期設定を省くと後で必ず困る

サーバーを構築するとき、「とりあえず動けばいい」で進めてしまう現場をよく見る。

初期設定を省いた結果:

  • 監査ログが取れていなかった
  • タイムゾーンがUTCのままでログの突き合わせが大変だった
  • SELinuxを無効にしたままにして後で指摘された

初期設定は地味だが、あとで修正するコストが高い。最初にやりきるのが一番安い。

ここでは自分が本番投入前に必ず確認する10項目を書く。


1. OSバージョン・カーネルバージョンの確認

cat /etc/redhat-release
uname -r

設計書と一致しているか確認する。マイナーバージョンが違うだけで対応が変わることがある。


2. ホスト名の設定

hostnamectl set-hostname <ホスト名>
hostname

ホスト名は設計書通りに設定する。変更後は再ログインするか bash を再起動すると反映される。


3. タイムゾーンの設定

timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
timedatectl status

デフォルトがUTCになっている場合が多い。本番環境ではJST(Asia/Tokyo)に設定する。

タイムゾーンが合っていないと、ログの時刻が9時間ずれて障害調査が大変になる。


4. NTP(時刻同期)の設定

# chronydのステータス確認
systemctl status chronyd

# 同期状況確認
chronyc sources -v

社内NTPサーバーがある場合は /etc/chrony.conf を編集してサーバーを指定する。

# /etc/chrony.conf の編集
server <NTPサーバーIP> iburst

設定後は systemctl restart chronyd で反映。


5. SELinuxの確認

getenforce
sestatus

本番環境では Enforcing が原則だ。無効(Disabled)や許可(Permissive)になっている場合は、設計根拠を確認してから判断する。

SELinuxの設定変更は /etc/selinux/config で行う。変更を反映するには再起動が必要。


6. firewalldの確認

systemctl status firewalld
firewall-cmd --list-all

必要なポートだけ開放されているか確認する。不要なサービスのポートが開いていないかチェックする。


7. SSHの設定

/etc/ssh/sshd_config の主な確認ポイント:

# root直接ログイン禁止
PermitRootLogin no

# パスワード認証の許否(鍵認証のみの場合)
PasswordAuthentication no

# 接続タイムアウト
ClientAliveInterval 300
ClientAliveCountMax 3

変更後は systemctl restart sshd で反映。


8. ログの設定確認

systemctl status rsyslog
ls -la /var/log/

/var/log/messages/var/log/secure/var/log/cron が生成されているか確認する。

ログローテーションの設定も確認:

cat /etc/logrotate.d/syslog

9. ディスク使用量と空き容量の確認

df -hT
lsblk

/(ルート)・/var/tmp のディスク割り当てが設計通りか確認する。特に /var はログが溜まりやすいため、余裕を持たせているか確認。


10. パッケージの更新確認

yum check-update

本番投入前に適用すべきセキュリティパッチがあるか確認する。適用するかどうかは顧客・プロジェクト方針に従う。


チェックリストとして使う

実際の作業では以下の流れで使っている:

□ OSバージョン確認(設計書と一致)
□ ホスト名設定(設計書通り)
□ タイムゾーン設定(JST)
□ NTP同期確認(社内NTPサーバーに接続)
□ SELinux状態確認(原則Enforcing)
□ firewalld確認(必要ポートのみ開放)
□ SSH設定確認(rootログイン禁止等)
□ ログ生成確認(/var/log/messages等)
□ ディスク使用量確認(設計通り)
□ パッケージ更新確認(セキュリティパッチ)

RHEL7からRHEL8/9への変更点

RHEL7から移行する際に注意が必要な変更点:

ネットワーク設定

  • ifconfig は廃止 → ip コマンドを使う
  • ネットワーク設定ファイルの場所が変わった

パッケージ管理

  • yumdnf のエイリアスになった
  • モジュールストリームの概念が追加された

サービス管理

  • chkconfig は廃止 → systemctl を使う

まとめ

RHEL本番投入前の初期設定10項目:

  1. OSバージョン・カーネルバージョンの確認
  2. ホスト名の設定
  3. タイムゾーンの設定(Asia/Tokyo)
  4. NTP時刻同期の設定
  5. SELinuxの確認(原則Enforcing)
  6. firewalldの確認
  7. SSH設定の確認(rootログイン禁止等)
  8. ログの設定確認
  9. ディスク使用量の確認
  10. パッケージ更新確認

初期設定は地味だが、省くと後で必ず困る。最初にやりきる。

深掘りはnoteで

実体験・設計書の書き方・上流案件の取り方を有料記事で公開中

noteを見る →