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異業種からIT転職して「やらかした」3つの実体験【自衛隊→SE】

2026-05-02

「気合いがあればなんとかなる」は通用しなかった

元陸上自衛隊からITエンジニアに転職した。

自衛隊では「命令に従い、確実に実行する」ことが求められた。ITの現場も同じだと思っていた。

違った。

最初の1年で、今でも冷や汗が出る失敗を3つした。

やらかし①:本番サーバでrm -rfを実行しそうになった

2年目のある夜勤中、不要なログファイルを削除する作業をしていた。

テスト環境での作業のはずだった。

コマンドを入力しようとした瞬間、「待てよ」と思ってホスト名を確認した。

本番サーバだった。

あと0.5秒でEnterを押していたら、数百GBのログが本番環境から消えていた。バックアップ復旧には数時間かかる。その間、サービスが止まる。

IT現場の最大のリスクは「コマンドの取り消しが効かない」ことだ。

学んだこと:

  • 作業前にホスト名・環境を3回確認する
  • 本番作業は必ずペアで実施する
  • 本番環境のターミナルを赤いプロンプトに設定する(視覚的な区別)

「気をつける」では防げない。仕組みで防ぐ。

やらかし②:手順書を「正解」だと信じすぎた

配属2ヶ月目、定期メンテナンスを手順書通りに実施した。

完了確認もした。アプリが起動していることも確認した。

翌朝、お客さんから連絡が来た。

「特定の機能が動かない」

調べたら、手順書に「再起動後にキャッシュクリアが必要」という手順が抜けていた。前担当者が環境変更を手順書に反映し忘れていた。

障害時間4時間。お客さんへの説明対応半日。

手順書は「誰かが書いた過去の記録」だ。現在が正確かどうかは確認する必要がある。

学んだこと:

  • 手順書の「最終更新日」と「作成者」を必ず確認する
  • 直近の環境変更が手順書に反映されているか確認する
  • 「この手順を実行したら何が起きるか」を理解してから実行する

やらかし③:「わかりました」と言い続けて3ヶ月後に詰められた

異業種出身だったため、IT用語が全然わからなかった。

「NICのactive-backupボンディング構成」「LVSのVIPに対するヘルスチェック閾値」——なんとなくわかったふりをして「わかりました」と言い続けた。

3ヶ月後、上司に確認された。

答えられなかった。

「わかりました」は、IT現場で最も危険な言葉かもしれない。

理解していない状態で作業すると、判断ミスが起きる。判断ミスが本番環境で起きると、障害になる。

学んだこと:

  • 「どの部分がわからないか」を明確にしてから聞く
  • 「Aはわかりました。BとCの関係がわかりません」という聞き方をする
  • その日中に理解できなかった用語は帰宅後に調べてメモする

自衛隊文化とIT現場文化の違い

自衛隊は「命令に従う」文化だ。IT現場は「根拠を確認して判断する」文化だ。

「上が言ったからやる」姿勢でIT現場に臨むと、

  • 手順書の矛盾に気づかず実行して障害を起こす
  • 上司の指示の意図がわからないまま作業してミスる

この文化の違いに慣れるのに、自分は1年以上かかった。

焦る必要はない。ただし「なぜ?」と問い続ける習慣を意識的に作ることが必要だ。

1年目に必要なのは「確認する習慣」だけ

3つのやらかしを振り返ると、全部に共通することがある。

「自分が知らないことを知らなかった」

rm -rfの危険性を知っていれば確認した。手順書の古さを意識していれば確認した。わかったふりのリスクを知っていれば確認した。

IT現場の1年目に必要なのは、知識よりも**「確認する習慣」**だ。


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