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フリーランスSE単価交渉キャリア

フリーランスSEの単価交渉、実際にやった3つのステップ

2026-04-24

最初の現場では交渉という選択肢がなかった

フリーランスになった当初、単価は「決まるもの」だと思っていた。

エージェントから「今回はこの金額です」と言われたら、それが答えだと思って受け入れていた。交渉するという発想自体がなかった。

そのまま2〜3年が経った。

あるとき、同じ現場のフリーランスと話す機会があって、初めて知った。「更新のタイミングで毎回交渉している」と。

知らなかっただけだった。


交渉できるタイミングはいつか

フリーランスSEの契約は、多くの場合3ヶ月〜6ヶ月ごとの更新だ。

この更新タイミングが、単価交渉の唯一のチャンスになる。

更新の1〜2ヶ月前が動き時だ。エージェントや営業担当に「次回更新から単価を見直したい」と伝える。このタイミングを逃すと、また半年待つことになる。

逆に言えば、年2回は必ず交渉できるチャンスがある。毎回の更新を「金額を見直す機会」と意識するだけで、動き方が変わる。


実際にやった3つのステップ

ステップ1:自分の市場単価を調べる

交渉の前に、自分の単価が相場とどれくらいズレているかを把握する。

闇雲に「上げてほしい」と言っても動かない。「同スキル・同工程の相場はこの金額帯です」と根拠を持って話すことで、交渉が現実的になる。

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スキルシートの情報を入れるだけで、市場単価の目安が出る。これを交渉の根拠として使った。

「自分の単価は70万円。シミュレーターの結果では担当工程・スキルからすると75〜80万円が相場」という具体的な数字があると、エージェントへの説明がしやすい。

ステップ2:スキルアップの実績を整理する

「なぜ単価を上げるべきか」の根拠は2つある。市場相場と、自分の成長だ。

前回の更新からどんなスキルが増えたか、どんな貢献をしたか、言語化しておく。

  • 新しい技術を習得した(例:AWSの設計に入れるようになった)
  • 担当範囲が広がった(例:詳細設計まで担当するようになった)
  • 安定稼働に貢献した(例:障害ゼロ期間を続けている)

こうした実績を箇条書きでまとめて、エージェントに渡す。口頭だけより伝わりやすい。

実績がないと感じるなら「交渉のために実績を作る」という発想に切り替える。今の案件で何ができたかを棚卸しすると、意外と言語化できることが出てくる。

ステップ3:金額は具体的に言う

「少し上げてほしい」ではなく、「来期から〇〇万円でお願いしたい」と数字で言う。

これが最初は怖かった。でも実際にやってみると、エージェント側も「数字があった方が動きやすい」と言っていた。先方への交渉材料として、具体的な金額の方が使いやすいらしい。

最初は月5万円アップから交渉した。通ったのは3万円アップだったが、黙っていればゼロだった。


交渉が通りやすいケースと通りにくいケース

実際に交渉してきた経験から、通りやすいケースと通りにくいケースがわかってきた。

通りやすいケース

  • 現場に必要不可欠な存在になっているとき(他に代えがいない)
  • スキルが増えて担当できることが広がったとき
  • 市場単価との乖離が大きいとき(根拠が立てやすい)
  • 案件継続を前提にしているとき(エージェントも継続させたい)

通りにくいケース

  • 更新の直前に言い出したとき(準備期間がなく動きにくい)
  • 市場単価と既に近いとき
  • プロジェクトの予算が削られているとき
  • 同様のスキルを持つ人材が市場に多いとき

通りにくいケースであっても、言わなければ100%通らない。交渉した結果0なら現状と同じだ。動かないことの損失の方が大きい。


知らないことの損失は大きい

月3万円の差は、年間36万円だ。

3年間交渉しなかったとすると、単純計算で100万円以上の差になる。知っているか知らないかだけで、これだけ変わる。

消費税を請求していなかった話と合わせると、フリーランス初期に「知らなかった」だけで受け取れなかった金額は相当になる。

これをnoteにまとめている。

note:フリーランスSEになって誰も教えてくれなかった損してた話


交渉で使いやすいフレーズ

実際に使ったフレーズをそのまま書く。

「次回更新のタイミングで単価について相談させてください。
市場単価を確認したところ、現在の単価は相場より低い状態にあることがわかりました。
また、今期は〇〇の担当範囲が広がり、設計まで対応できるようになりました。
来期からは〇〇万円でお願いしたいと思っています。」

このまま使う必要はないが、「相場の根拠」「自分の成長」「具体的な金額」という3点が入っていれば機能する。


まとめ

単価交渉の3ステップ:

  1. 市場単価を調べて相場を把握する(シミュレーターで数字を出す)
  2. 自分の成長・貢献を実績として言語化する(箇条書きでまとめてエージェントに渡す)
  3. 具体的な金額を伝える(「少し上げてほしい」ではなく数字で言う)

難しくない。ただ、動かなければ何も変わらない。

更新タイミングが近いなら、今すぐ動き始めてほしい。

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