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フリーランスSE案件選びキャリア

フリーランスSEが案件を選ぶときに使っている3つの基準

2026-04-24

案件選びは「単価だけ」で決めると失敗する

フリーランスSEになった当初、案件を選ぶ基準は単純だった。「単価が高い方」「すぐ入れる方」。それだけだった。

しばらく続けてみてわかった。単価だけで選ぶと、スキルが伸びない案件に長居してしまうことがある。逆に、単価が低くても次につながる経験を積める案件もある。

今は3つの軸で考えるようにしている。


基準①:スキルが積み上がるか

案件を選ぶときに最初に見るのは「このプロジェクトで何を経験できるか」だ。

フリーランスSEは本質的にスキルを売る仕事だ。スキルが停滞すると、3年後・5年後の単価が上がらなくなる。

自分が意識しているのは:

  • 設計〜構築の一気通貫で入れるか。保守運用だけの案件は単価が上がりにくい
  • 新しい技術に触れられるか。Linuxなら最新のRHEL系、Windowsなら最新のServer OSが使われているか
  • ドキュメントを書く機会があるか。設計書・手順書・移行計画書を書く経験が上流案件につながる

逆に避けるようにしているのは、何年も同じ作業の繰り返しになる案件だ。単価が高くても、そこに長居するとキャリアが止まる。


基準②:商流と実態が見えるか

商流(直請け・2次・3次以降)は単価に直結するが、それだけではない。

直請け

  • 単価が高くなりやすい
  • エンドユーザーと直接やりとりできるため、要件や背景がつかみやすい
  • 自分の動きが評価に直結しやすい

2次請け

  • 単価はやや低くなる傾向がある
  • 元請けとエンドユーザーの間に入るため、情報が加工されて届くことがある
  • ただし、ちゃんとしたPMがいる案件は進めやすいことが多い

3次以降

  • 単価が低く、スキル習得機会も限られやすい
  • 指示が多重に伝わるため、仕様変更の際にドタバタしやすい

商流の問題は「3次でも中身が良い案件」もあるし「直請けでも実態はひどい案件」もあることだ。そのため商流だけでなく「誰が発注主か」「プロジェクトの体制はどうか」も確認する。


基準③:自分の単価が市場とずれていないか

3つ目は客観的な数字の確認だ。

「この単価で受けていいのか」を判断するためには、市場の相場を知る必要がある。フリーランスSEの市場単価は担当工程・スキル・商流・経験年数で変わる。

自分の推定単価を確認するために、シミュレーターを作った。

SE単価シミュレーター(無料)

スキルシートに書いてある情報を入力するだけで、市場単価の目安と単価アップへのアドバイスが出る。

「自分は70万で入っているけど市場的には80万が相場」とわかれば、次の更新タイミングで交渉できる。数字の根拠があると動きやすい。


3つの基準を使う順番

具体的にどう使うかというと、こういう流れだ。

  1. 案件の概要が来る(営業からメール・エージェントからの連絡)
  2. スキル要件を見る(自分が成長できる要素があるか)
  3. 商流と体制を確認する(直請け・2次・PMの有無)
  4. 単価を確認してシミュレーターと比較する
  5. 3つ全部で問題なければ面談へ進む

1つでも「これは違う」と感じたらパスする。特に初期の「なんか違う感」はたいてい正しい。


よくある失敗

単価交渉をせずに更新していた

最初の現場で単価が決まったとき「これがずっと続く」と思っていた。でも実際は、年1回の更新タイミングで交渉できる。

経験が積み上がっているなら「来期から〇〇万円でお願いしたい」と動いていい。言わなければそのまま。言えば通る可能性がある。

「スキル的に余裕だから単価が高い案件」を優先しすぎた

慣れた技術だけを使う案件は楽だが、スキルが伸びない。3〜4年経って「自分はこの技術しか使えない」という状態になると、案件の選択肢が狭くなる。

快適すぎる案件には要注意だ。


まとめ

フリーランスSEが案件を選ぶ3つの基準:

  1. スキルが積み上がるか(上流経験・新技術・ドキュメント作成)
  2. 商流と実態が見えるか(直請け〜2次が理想・体制確認)
  3. 単価が市場と合っているか(シミュレーターで客観的に確認)

この3つを毎回確認してから動くようにしたら、入った後に「やっぱり違った」となることがほぼなくなった。

案件選びは最初の30秒じゃなく、3つの軸で整理してから決める。

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